NHK「認知症の私からあなたへ」視聴感想

2015年11月23日月曜日

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NHK認知症キャンペーン 第5弾 「認知症の私からあなたへ」

お昼にたまたまやっていたので見てみました。
認知症と診断された方が精力的に活動するお話で、「凄いなぁ」と思いました。

自分が今まで出来ていたことが出来なくなっていくというのは本当に怖いことです。
身体面なら客観的に見て分かりやすいですが記憶となると一見しただけでは全く分かりません。
精神面で悩むと誰に相談したら良いかと悩んで何も出来なくなってしまうということもあるかと思います。

出演者の佐藤さんも初めのうちはどうしたら良いか分からず身動きが取れなくなってしまった時期もあったようです。
病名の違いはあれど、日記を10年、ボランティア活動、など私との共通点がたくさんありました。

父も認知症と診断されましたが知識量は私と母にもおそらく負けてないかと思います。
私の場合色々申し訳ない気持ちが先行してしまいちょっと面会に行ってすぐ帰っちゃう事が多いのでそういう「こんなこと覚えてたよ」という話は母に聞くのがほとんどです。
まず自分を許して好きになれたら父にももう少し気を張らずに会えるようになるかなと考えています。

認知症や私みたいな無職をよく知らない人が持つイメージに共通するのは、「他の人ができることが何も出来ない」ではないかと思います。
でも全然そんなことはなくある所では劣ってるかもしれませんが、別の所では逆に優れている所もあるのです。
それは人間なら至極当然のことですがどうも私が感じてる印象は「なにも出来ない」と思われてるような気がします。
佐藤さんの言葉「不便ではあるけど不幸ではない」に倣うと、「無職ではあっても無能ではない」だと信じています。

どこが優れているかと言うのは自分で見つけるのは大変難しいので、他の人が見つけてくれたらなと思います。
そのためにはやはりコミュニケーションが必須で、形式的な話ばかりではなく大して重要でない話とかその人が興味を持つ話とか何でもいいので会話してくれたらいいですね。
この辺はアンケートを取ってみないと分かりませんが私は会話が出来るというだけで今は楽しいです。

大多数の人が通ってる道を通ってこれなかった人たちはそれだけでだいぶ自信も失っていますし他人との付き合い方も経験は少ないです。
そういった方々の事を少しでも理解している人たちがちょっと背中を押してくれる、という世の中になったら良いなと思いました。