「ついでだから」と言って、相手の仕事をやってしまうと

2016年11月29日火曜日

感じた事・考えたこと 就労移行支援など

就労移行支援で宅配便の荷物が来ました。
新しいスタッフの方たちは、我先にという感じで「私がやります」と言っておりました。

私も、父が在宅していた時は、何もしないのも悪いと思い「洗濯やろうか?」と言ったことがあります。
しかし、「お前はそんなことやら無くていい」と言われ、結局父が入院するまでほぼ家の中のことはやらせてもらえずでした。

家でも会社でも同じかと思いますが、部下がやる気を出しているのに全く取り合ってもらえないとどんどんやる気がなくなってしまうかと思います。
いつしか、本当に家にいるだけの存在になってしまいニート街道まっしぐらです。

また、ついでだからといって、相手の仕事を毎回やってしまうと、その相手は仕事を覚える機会を奪われてしまいます。
相手のためと思ってやっている人には申し訳ないですが、全くの逆効果です。
言っても直してくれなく、それがどんどん続くと、奪われてる方は身動きが取れなくなります。

何気ない事一つとっても、物の場所を覚えやり方や操作方法を覚え、プラスになることばかりです。
よく弟子入りとかすると掃除をやらされる、というのが定番かと思いますが、あれは今から自分が過ごす空間の配置を覚えるというのが最大の目的なのかと思います。
もちろん、キレイにするというのもその次ぐらいに来るかと思います。

先程、揉めに揉めて結局私がやらせてもらえることになった、炊いたご飯を冷凍するため入れ物に詰める作業。
これ一つとっても、はかりで計量、日付重さの記入、と書くと簡単に思えますが、これに必要な道具は

  • はかり
  • 容器
  • メモ用紙
  • 筆記用具
  • テープ
これだけの場所を把握することが出来ます。
それに加えて、冷めてから仕舞う事までやらせてもらえれば、普段から冷凍庫のどこに空きがあるのか?という情報まで自然に入ってきます。

我が家は普段、母がほとんどのことをやってしまうので、冷蔵庫の中身がどうなっているかなどは牛乳とヨーグルトと一部調味料ぐらいしか分かりません。
細かい食材となると、全く分かりません。
冷凍庫になると見ても分からないのがゴロゴロしています。

上手い人や得意な人から見れば一瞬で終わる出来事も、下手な人から見れば大切な経験ですので、

「自分がやったほうが速いし楽だから」
とか
「ついでにやってあげよう」

という考えで毎回やらないであげて下さい。
相手のためと思ってやってることが、相手を駄目にしているかもしれませんよ。